高気圧酸素ルーム
空気中の酸素濃度

空気とは、図のように複数の気体の混合物からなっています。酸素は約21%で濃度はほぼ一定しています。
酸素の必要性

人間の身体には約60兆個の細胞があり、その全てが酸素を必要としています。
酸素がしっかりと取り込まれれば効率よくエネルギーを産生でき、新陳代謝も活発に行われ健康に寄与できます。
逆に酸素不足の状態では、細胞の機能が損なわれ身体の調子や病気を引き起こしやすくなります。
通常の大気圧では、酸素濃度は21%なのですが体内に取り入れる適度な酸素濃度は30%~40%が最適といわれており、呼吸だけでは十分な酸素が取り込めず常に酸素不足の状態になっております。
よって以前にも増して酸素の重要性が注目されています。
酸素の種類
人間が取り込む酸素には、「結合型酸素」と「溶解型酸素」の2種類があります。
「結合型酸素」は、赤血球中のヘモグロビンと共に血管中を巡ります。
体内酸素の99%はこの結合型酸素なのですが、ヘモグロビンと結合しているために、ヘモグロビンの量を超えて運ばれる事はありません。
また、分子量が大きいので身体の末梢にある細かい毛細血管の先々には十分な酸素が行き届きません。(全身の血管の内、実は90%が毛細血管なのです。)
「溶解型酸素」は、ヘモグロビンの量に依存しません。
血液の液体成分である血漿自体に溶け込む酸素で、分子が小さいため血液やリンパ液に直接溶け込み、毛細血管の隅々まで酸素を巡らせる事ができます。
つまり、この溶解型酸素を体内に多く取り込む事が大切なのですが、残念ながら通常の大気圧中ではほとんど存在しません。
溶解型酸素を多く取り込むには?
通常の呼吸や酸素吸入だけでは、溶解型酸素を多く取り込む事は難しいです。
ただ、溶解型酸素を多く取り込む方法があります。それはヘンリーの法則を応用した気圧のコントロールです。
この法則は「液体に溶解する気体の量は気圧に比例して増える」というもので、簡単に言うと「高気圧環境であれば酸素分圧が上がり、溶解型酸素も増える」という事になります。

当院の高気圧酸素ルームについて

おもに健康増進に効果が期待できます。
ヘンリ-の法則により、身体の隅々まで酸素が供給されるので、高圧の酸素ル-ム内に入るだけで有酸素運動と同じ効果が期待できます。
結果、新陳代謝や基礎代謝が上がり、脂肪燃焼を促進させることができますので、ダイエットやアンチエイジング(老化防止のこと)に効果があるといわれています。
また、筋肉や人体の損傷、骨折などで傷ついた細胞を再生するには、多くの酸素を必要とするとされており、高圧の酸素ル-ムに入ることにより、けがの回復促進にも効果があると言われています。
更には、手足の末端まで届く溶解度酸素が増加するため、手足の末端の細胞をも活性化させ、血行が良くなり、手足の冷えが改善されることは勿論、血行が悪いことによりおこる肩こりや腰痛の緩和が期待できます。

酸素は脳にも良いとされ、脳に酸素が行き届く状態はα波を出している状態になりますので、リフレッシュや集中力の向上にも効果が期待できます。
酸素を全身に効果的に届ける効果がありますので、肉体疲労時の乳酸の分解促進や、頭痛・肩こり等の解消、アンチエイジング(老化防止)などに期待できます。

また、脳が活性化することにより、集中力・記憶力のアップにも期待できます。
高気圧酸素ル-ムの効果
仕事で疲れている人
- 疲労回復
- 二日酔い
- 気力、集中力アップ
スポ-ツをしている人
- 疲労の早期回復
- ケガの早期回復
- リラクゼ-ション
学生の人
- 記憶力アップ
- 集中力アップ
女性
- 美肌
- ダイエット
- 腰痛、肩こり、冷え性解消
高齢の人
- 老化防止
- 認知症予防
- 活力アップ